祝いの言葉と呪いの言葉

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「おめでとう!!」 「いやはや素晴らしい」 「よくお似合いですぞ」 「いいねぇ~若い者同士」 「お幸せに!!」 「めでたい日だ!!」 様々な貴族が集まり日今日―――青の国の王子と緑の国の王女との結婚式だ。本人達は実に幸せそうな顔をしていた。そんな二人にふさわしい祝福の言葉が次々に飛び交った。 「えーー…私は今回のこのカイト王子と我が娘のミクとの結婚を心から素晴らしく思いまして―――――」 「あの人…いっつも話し長いけど娘のスピーチまで長いのかしら…」 「まぁまぁここは披露宴ですし楽しみましょうよ!!」 「そう…ですよ!!楽しんじゃいましょう!!」 「あははっ相変わらずがくぽは敬語下手ねぇ、ところでレンは?」 「トイレでも行っているんでしょうか?」 「そうかもね…それじゃ披露宴を楽しみましょう!!」 リンは嬉しそうに料理が並べられているテーブルへと駆け出した。子供のようにはしゃぐリンを見て二人はホッとしていた。あんな姿は久々だったのだ。 「そういえばレンはどこ行ったのかしら、ご主人様をほっといて……ったく」 「まぁレンには息抜きも必要だろう。さあ楽しもう!!」 「それもそうね…あんたはハメ外し過ぎないようにね」 ルカはがくぽにくどく言った。がくぽは、はいはいと軽い返事で本当に聞いているのか疑問だった。
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