19人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんな所にいたの?」
「リン…王女!?」
リンはムッとした顔で様付けを訂正させた。そして
ミクに一礼をし、朗らかな笑顔で言葉を捧げた。
「おめでとう…ミク」
「あっ……ああ、ありがとうリン」
美少女二人組というなんとも絵になる風景だ。レンは思わず見とれていたがリンの声で呼び戻された。
「……ンレン!」
「はっはい」
「どうしたの?ボーッとして、喉が渇いたわ。飲み物持って来て」
「かしこまりました」
レンはパタパタとテーブルまで走った。
「ふふふ…あれじゃただのパシリじゃない」
「いいのよ、ねぇそれより降りてもいいんじゃない?」
「そうね、カイトも降りてるし…」
ミクはステージの脇にある階段を降りた。ハイヒールで降りずらそうだ。落ちそうなところをリンが支えた。
「ありがとうリン」
「いいのよお礼なんて…ねぇねぇそれより…」
「何?」
リンはミクの耳元で囁くように言った。
「どっちがプロポーズしたの?」
瞬間的にミクは茹でたタコのように真っ赤になった。リンはミクの反応を見てニヤニヤと笑っていた。
「ななな///」
「顔真っ赤~」
「ううううるさい!!まだリンには早いわよ!!」
「ちぇっ…」
「ちぇっじゃない!!まったくもう…」
リンはそれから少し間をおいた。その時の視線はどこでもない所をさしていた。
「リン?どうしたの?」
「ミク…ミクは赤好き?」
「えっ、えっとわりと好きよ」
「そう…ならよかったの」
リンは可愛らしい少女の笑みをした。つられてミクも笑う。
「何どうしたの~?」
「んーとねぇあなたに「お二人共!レモネードですよ」
レンのことを現代的に言うならばKYだろう…
最初のコメントを投稿しよう!