祝いの言葉と呪いの言葉

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「あーーー疲れたぁ」 「それだけ楽しめた証拠ですよ」 ベットに横たわるリンと服を片付けていくレン。レンはリンが楽しめた事に喜んでいた。リンは何か考え込むとベットから起きてレンの方を向いた。 「レン…もういいわ」 「えぇぇ!?なっ何か不手際がありましたか?」 「いえ、もうレンも疲れているでしょう?あとは自分で出来るし」 「そんな、僕だって全然元気ですよ?」 「いーから、これは命令よ、休みなさい。」 「はい…くれぐれもケガなどないように…」 レンはしつこく言うと部屋を出た。せっかく貰った休みを無駄にはできない。レンは軽いステップを踏みながら廊下を歩いた。 「まったく…片付けでケガなんてしないわよ」 とは言ったものの服は全部レンが用意してくれた。服の居場所はレンが把握している。言い変えればリンには分からないというわけで。 「………しょうがないわね、助っ人よ」 リンはキィ…と扉を開けた。
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