緑に似合うは赤

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「分かってくれるか?確かに今までは「くっだらない」 その言葉を吐き捨てるように言ったのは紛れも無いリンだった。 ア然としているがくぽから目線を離し、ドアの近くにいた警備員に声をかけた。 「ねぇそこのあんた」 「はい?なんでしょうか?」 「このうるさい男をつまみ出して牢にぶち込んで」 「リン!?」 「だってそうでしょ?こいつは私に刃向かったのよ?反逆者よ?」 「だからって……」 「何?文句でもあるの!?」 彼女の眼力に思わずたじろってしまった。警備員は今だにア然としているがくぽを地面にたたき付けた。 「はっはなせ!!」 「いえ、それは出来ません。王女様の命令ですので」 「あっ……」 その一言はがくぽを撃沈させるのに充分だった。警備員は意気消沈したがくぽを不思議がりながら牢へ連れていった。 「ねぇがくぽ?分かる?あなたも皆と友達だったのに…皆命令ちゃんと聞いてくれたのに…裏切るなんて残念だわ…もう用はないわ」 がくぽは最後の力を出し切るように言った。 「お前はっ…いつか必ず後悔する!!それはきっと…もうとりかえしのつかない頃に…どうかその時でいいからやり直してくれ…狂ってるんだ皆…俺もお前も皆…」 今思えばリンはブリオッシュでそれどころじゃ無かったと思う。
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