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そう意気込んで挑んだものの、結果は惨敗…
そのうち興奮してきて高ぶってくるだろうとの予想に反して、優のそれは勃ち上がる事はなかった。
「優君の馬鹿!!
私知ってるんだからっ
キスだってしてくれなくなったし手だって奈緒が頼まなきゃ繋いでくれなくなったし…
またどっかの女に入れ上げてると思ってたけど、奈緒の事抱けなくなるくらい好きになっちゃったんだ!?
優君ひどいよっ!!」
「奈緒……」
「病気でももらって泌尿器科にでも通えばいいのよっ
私は都合のいいセフレじゃないし誰かの変わりでもない!!」
差し延べた優の手を払いのけた奈緒は、バチィンと響き渡る程のキツイビンタを優の頬に張り、そのまま部屋を飛び出して行った。
「……いたい」
赤くなった頬を押さえながら、けれど追い掛ける事の出来ない自分に優は大きなため息をついた。
「ごめんね、奈緒」
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