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「そういや最近彼女さん来ないね?
ケンカでもしたんすか」
始めて顔を合わせた日に、腕にべったりと絡みついた奈緒を見ていただろう淳は、顔を見せなくなった事に首をかしげた。
「……別れたんだよ」
「え!?」
「だから別れたんだっつうの」
「マジで!?
あんなにべったりとくっついて当てつけてくれてたのに!?」
「別に当てつけてなんてないけど…振られた」
「……それでそんなに元気ないんだ?」
元気がないのはお前のせいだと言いたいのを堪え、まあなと小さく頷いた。
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