花火とキス

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「お坊ちゃま言わないで下さいよ 親の敷いたレールの上を歩くのも結構キツイんすよ」 「ゆくゆくは社長だろ? お前それは贅沢な悩みだろ」 「分かってないな 親の七光りはだからダメなんだと馬鹿にされるような仕事はしたくないでしょ 自分のやりたい事諦めて手にするんだから極めなきゃ意味がないし 平々凡々な俺がそれを背負うには重いんですよ」 初めて聞いた淳の葛藤に優は目を見張った。 いつも飄々としていた淳にもそんな葛藤があったんだ… いつも仕事仕事で忙しそうだったし 私達、ホント会話の足りない夫婦だったんだね .
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