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「ねぇ優さん
店長から聞いたんだけど、バイト辞めんの?」
「…まあもともと助っ人で入ったバイトだったから、新人入るらしいしさ
それに、やりたい事あるから」
「やりたい事?」
「うん、俺は小説家になるのが夢でさ
なれるかは分からないけど後悔はしたくないから、チャレンジだけはしときたいんだ。
毎年春に新人発掘の為の応募があるから投稿してみようかなって」
未来でも淳に話した事がなかった夢を優は話していた。
「今までも投稿した事が!?」
「…うん、高校の時から何度か
受かった事はないけど」
「そうなんだ
小説家になりたかったなんて初めて知った」
「誰にも言った事ないしな」
「先輩はアメリカに、優さんも夢を追いかけてる
俺も本格的に動く時かもしれないな」
淳はグラスをテーブルへ置くと、ポツリとそう言い優を真っ直ぐに見つめた。
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