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「なっ何すんだ淳!!ふざけんな」
慌てて振りほどいた優の手を握った淳は、見た事もない程の真剣な顔つきをしていた。
「ふざけてなんかいない
好きだからキスしたんだ」
「好き!?お前酔ってんのかよ
俺は男だぞ」
「関係ないね
女だろうが男だろうが優だから好きなんだ。
悩んで翻弄してる姿も、夢を追いかけて頑張る姿も全部俺には大切な優だ」
「……何言って…る」
優にはその台詞が、淳がまるで優子に言っているように聞こえた。
「先輩に逃げるのは終わりにしろよ
俺はいつでも受け止める」
「…淳!?」
「待ってるから
もう一度好きになってくれんの待ってるから」
淳は気付いてたんだ
初めて会った時から意識してた自分を
あの店で抱いてしまった嫉妬心で気付いてしまった想いを…
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