花火とキス

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「そっちのベッド使って 俺は先輩の隣に潜り込むから」 放心状態で固まる優に先に寝るからと告げた淳は、告白したまま返事も聞かずに背を向けてその場を離れた。 離れたといっても同じ車内にいる訳で、すぐ側にいる淳の存在に眠れるはずもなく、息をひそめた空間に澤田の寝息だけがやけに響いていた。 .
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