花火とキス

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それから淳は急激に懐へと入り込むようになった 優さんから優へと呼び方が変わり、小説の資料にと本や切り抜きを持ってはアパートへやってきた。 もちろんコーヒーくらいは出すが、淳に答えるつもりのない優は友人としての態度を崩したりはしなかった。 そんな微妙な関係を築きながら季節は春へと移り変わっていこうとしていた。 .
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