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急にボロボロと涙を零し始めた優に、淳は驚いて胸元に引き寄せて抱きしめた。
「どうした優?どっか痛い?」
「ちがっ…」
心配そうに顔を覗き込まれたが、淳の目を見る事が出来なかった。
事実を知ったらきっと軽蔑される、それくらい最低な事を私はした。
「優!?」
「ごめんっもう帰って
ここには二度と来ないで欲しい」
いきなりの言葉に淳は目を見開いた。
「どうして…何で急に?
理由を言えよ、納得できない」
涙が止まらずにしゃくり上げ始めた優の体を抱きしめた淳は、拒絶の言葉を発するのは許さないとその唇を塞いだ。
淳!?
呻いても暴れても自由になる事を許さず、深くした口づけは舌が絡まり、飲み込みきれない唾液が唇の端から零れ喉を伝っていくのを感じた。
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