記憶のカケラ

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「優の中暖かい」 「…ん、もう…欲しい」 信じられない程の快楽に、自然に言葉が零れ落ちていた。 卑猥な音と共にゆっくりと入り込んでくる淳を感じると、自身のためらいが消えていくのを知った。 揺れだした腰に気づいてももう止められない。 愛おしそうに目を細めた淳は 「もっと早くしっかり手を握っておけばよかった。 辛い思いをさせてごめんな」 そう言って唇を重ねた。 何?どういう意味 澤田と関係を持つ前に捕まえておけばよかったって事!? 前にも感じたけど、淳の言葉がときどき優じゃなくて優子に言ってるように聞こえるのは気のせいなんだろうか…… 首をかしげながらも追い上げられていく官能に、思考ごと飲み込まれていった優は嬌声以外の声を発する事が出来なくなっていた。 「愛してるよ」 何度も繰り返し囁く淳に、生理的なものと混じった涙が頬を伝い胸が痛んだ。 「あっ…あっあっ…淳…ごめっ…」 何度めかの吐精の後、意識を飛ばした優に淳はそっと口づけて囁いた。 「もうすぐだ。 優、愛してる」 .
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