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ここはサキのような殺し屋がたくさんいる殺し屋の総本部 通称『ERASE』 消しゴムのように簡単に人を殺してしまう彼らを『ERASER』と呼ぶこともある。 サキは喫煙室でタバコを吸っていた男を見つけ、声をかけた。 「カンザキさん。」 「お、サキじゃん。おかえり。」 カンザキと呼ばれた男は、タバコを右手に持ち替えてサキの頭をくしゃっと撫でた。 「うわ、やめてよ。」 サキは少し後退りしてカンザキの手から逃れた。 そして彼の顔をにらみ付ける。 サキより年上の19歳、多分。 黒い髪のオールバックがウザいほど似合う男だった。 ポケットに手を突っ込みタバコを吸う姿はいかにも不良という雰囲気を醸し出していた。 しかし顔は凛としていて、かなり大人びた印象だ。 銃の腕もサキより上手く、ランクもワンランク上だ。 ランクというのは、銃の腕、仕事のこなし様、関係者からの信頼度によって付けられる。 付け方は単純で、トップから001、002、003と呼ぶ。 現在カンザキは001、サキは002だ。
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