6.

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「お前が音楽消す前からだ。…ていうかマッド、お前やり過ぎじゃないか?」 マッドと呼ばれた少年は、得意気にニヤッと笑った。 「昔はお前もやってたんだろ、ヘル。」 「やってねーよ、バーカ。」 ヘルはムスッとした口調でマッドを軽蔑するように言った。 「へぇ。じゃあ教えてやるよ。キャバクラっていうのはな、天国だぜ?まさに女パラダイス。血吸い放題。」 マッドは腕を広げ周りを見渡しながら言った。 「俺はそういうのには興味ねぇよ。」 「んだよ、つれねーなぁ。お前何、舌が肥えちゃったの?」 ヘルは呆れたようにマッドから視線を外した。 「そういやマッド、今なんか仕事してるって聞いたけど何してんだ?」 彼はよくぞ聞いてくれましたという目をしながら口を開いた。 「楽しい仕事だよ。俺結構上の奴に認められてんだぜ?」 「へぇ。だらしないお前が?」 「うるせー。」 そう言った後、マッドはソファから立ち上がり伸びをした。 一つ欠伸をした後ヘルに向かって眠そうにしゃべった。 「ま、お前も早くあの女のとこに行ってやれよ。今日も待ってるぜ、きっと。」 ククッと笑いながら彼は部屋から出ていった。
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