7.

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サキは薄暗く電気の灯る部屋を見渡した。 ERASER達は狭くて暗いが自室を与えられる。 彼女の部屋はボスの部屋に一番近い所にあった。 机と椅子、ベッド、クローゼットそして金庫という殺伐とした部屋である。 サキは布団から出て、まだ痛む頭を押さえながら椅子にかけてあった黒いカーディガンを羽織った。 時刻は午前5時過ぎ。 もうすぐ夜が明ける。 サキは鍵を開け、ドアノブを回して部屋の外に出た。 ヒンヤリとした空気が体にまとわりつき、静寂が耳を貫いた。 彼女は右へと歩き出した。 目的地のトイレにたどり着くと、水道をひねって冷たい水で顔を洗った。 それでもまだ頭痛は消えない。 勢いよく流れる水を止め、タオルで顔を拭いた。 そして鏡で自分の顔を見る。 「目が死んでる。ひどい顔。」 サキの声が寂しく響いた。 その瞬間小さい物音が遠くから聞こえてきた。
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