7.

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「えと…サキさん…ですよね?」 少し緊張した面持ちで彼は言った。 「あぁ、そうだよ。」 「今日はお世話になります!」 アリヤは元気よく挨拶をした。 「うん。じゃあ少し待ってて。」 「はい!」 そう言ってドアを閉めた。 随分元気のいい少年だな…。 サキは着ていたTシャツを脱いで新しいのを着た。 その上に黒のパーカーを羽織る。 机の上に置いてあった小さいアタッシュケースを掴み、ドアを開けて外に出た。 アリヤはさっきと同じ所に立っていた。 「お待たせ。行こうか。」 少し柔らかい笑みを浮かべてそう言うとアリヤはとびっきりの笑顔ではい!と答えた。 向かう先は修練場。 歩いている途中でふと横に目をやる。 身長はサキより少し低い。 細身で普通にモテそうなルックスである。 「年いくつだっけ?」 「14です。」 「若いな。」 「でもサキさんも14のときはすでに002だったって聞いてますよ。」 彼は羨望の眼差しで言った。
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