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「…よくご存じで。」
前に向き直ってつぶやく。
「ボスが言ってましたよ。」
アリヤはそう言いながら彼女の顔を覗き込む。
「カンザキさんって人が001なんですよね?ボスが、サキさんはリボルバーの腕はすごいけど、ちょっと抜けてるところがあるって言ってました。」
サキは少しあきれ顔で彼の顔を見た。
アリヤはそれを見てにっこり笑い、前に向き直りながら思い出したように言った。
「あ、でもサキさんは任務になると顔が怖いくらいに冷たくなるって言ってましたよ。」
「ったく…言いたい放題だな、あいつら。
あんまり鵜呑みにしないでよ。」
そう言って頭をかく。
そうこう言っているうちに目的地にたどり着く。
朝も来たなと思いながら2つ目のドアを開けようとしたとき、アリヤはいきなりドアに手をついた。
少し開いていたドアがパタンと閉まる。
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