7.

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動かしていた手を止めて、後ろを振り返る。 ここは準備室で、耳栓や銃弾が置いてある。 隣には柔道場もあり、組手の練習もできる。 射撃場と繋がっているのは扉一枚だけだが、そのドアの横はガラス張りになっていて中の様子が確認できる。 だが、中から準備室を見ることはできなくなっている。 そう思っていると、アリヤがこっちを向いた。 彼女は驚いた。 彼はサキと視線を合わせ、あろうことかニコッと笑ったのだ。 サキは棚に向き合って準備をするふりをしながら考えを巡らした。 …意味がわからない、あいつ…… まさか…気のせいだよな…? 「どうしました?」 背後からいきなり聞こえてきた声にサキはわあと声を出し、耳栓を床に落とした。 「大丈夫ですか?」 彼は慌てて拾った。 「すみません、驚かしてしまって。」 彼は申し訳ないという表情でサキに言った。 「へ、平気だよ。」 いろいろ聞きたいことがあったが、彼の顔に特に異常はなく、雰囲気も自然だ。 「これ、何が入ってるんですか?」 彼はアタッシュケースを指差して言った。 「ああ、私の相棒だよ。」 「相棒?あ、サキさんのリボルバーですか?」 サキは薄いほほ笑みを浮かべてうなずいた。
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