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「へぇ。僕にもいつか相棒ができるかなぁ。」
同じほほ笑みを浮かべながら彼は呟いた。
まだ新米の頃は自分専用の銃は与えられない。
銃の腕前や知識もそうだが、組織から信頼されるに足ると判断された場合、付与される。
付与されると言っても、自分で試し撃ちしていくつかの中から選ぶことができる。
「できるよ。上達すれば。」
サキはアリヤの目をじっと見ながら言った。
その目から何かを読み取ることはできない。
「サキさん?どうかしました?」
首を傾げてサキの顔を覗き込む。
「いや、なんでもないよ。お前って変わった奴だな。」
そう言うとサキは荷物を持って練習室へと歩き出した。
「ええ、それってどういう意味ですか?」
待ってくださいよと言いながら彼も練習室に入っていった。
「サーキ。」
廊下で呼び止められて振り返る。
「あれ、帰ってきてたんだ。」
カンザキは煙草を吸いながらサキに近付いた。
髪はオールバックになっておらず、ラフな格好をしていた。
それでもウザいほど女にモテそうなルックスだった。
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