8.

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体が熱くて目が覚めた。 そのままベッドの上で真っ暗な天井をぼーっと見つめていた。 すぐ横にはこちらを向いて静かに寝息をたてている海里の姿があった。 ヘルは彼女の頬を撫でた。 ふと彼女の細い首に目を向ける。 その瞬間、彼は全身が凍るような感覚に襲われ、鳥肌がたった。 彼女の血の味をありありと思い出し、胸がざわめく。 彼は手をそのまま首に移動し、赤い点を親指でなぞった。 すると瞬く間に傷が消えていった。 ヘルはそれを見て一つ息を吐くと、彼女を起こさないように静かに布団から出た。 そしてふと気付いた。 上半身は裸だが下は履いている。 俺…もしかして血吸っただけ…? そう思って布団をめくると彼女もルームパンツを履いていた。 深い溜め息をつきながら布団を戻す。 またか……… 最近いつもこうだ…… 血を吸っただけで彼女は気を失ってしまう。 そんなに吸い方が荒いのか…?
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