156人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前さっきから俺のこと侮辱しすぎだろ。」
カンザキは腰に手を当て、サキの方を見た。
「僕もサキさんに賛成です。」
とアリヤは手を上げて言った。
「ほら、味方ゼロ。まさに四面楚歌。」
真顔でカンザキの方を見ずに彼女はまたもや冷たく言った。
「四面楚歌とか言うなよ、俺は項王か。時利を得ずか。」
「あれ。よく知ってますね。」
少しびっくりしたようにアリヤはカンザキの方を見た。
「まあな、俺学校ちゃんと行ったし。これでも高卒だぜ?
サキ、お前は知らないだろ。学校行ってないし?」
カンザキは少しバカにしたようにサキに言った。
「ボスに勉強させられたよ。てかカンザキさんには元から天下は味方してないと思うけど。」
「なっ、お前なぁ…」
カンザキがそう文句を言おうとしたとき扉が開いた。
3人の殺し屋はその音に反応してすぐに表情を変えた。
「お前らうるせぇぞ。」
悪態をつきながら部屋に入ってきた、会いたくない人ベスト1……
「ボス遅かったっすね。」
カンザキは軽く笑いながら言った。
「あぁ、少してこずってな。」
気付けば12時を15分過ぎていた。
最初のコメントを投稿しよう!