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「それでどうしたの？」
陸に問われて、美里は再び軽く笑って言った。
「“アンタなんか死んでもお断りよ”って言って帰って来ちゃった。それで、取引停止にしたわ」
さすがの美里の気の強さに、陸も笑った。
「お客さんだろ？停止とかして大丈夫なのか？」
「あんな所の一社や二社なくなったところで、痛くも痒くもないわ。本音を言えば、不景気だからシンドイけど、あんな下世話な事を言う人とは仕事出来ないもん。新しいクライアントを探した方がいいわよ」
美里はその時、そう言いながらも、陸には厳しい事だろうなとは思っていた。
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