episode1

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しかし、さすがにこんな事があると嫌になってしまう。 新しい会社、美里とのいきさつを誰も知らない所でリスタートしたいと思ったのだ。 「うーん…会社に不満がないなら、辞めない方がいいと思うけど」 美里が口を開いた。 「何か…余程の理由があるって事なんでしょう?」 「うん…」 陸は、言葉を選びながら慎重に今日の出来事を話した。 本当は言うつもりはなかったが、やはり話した方がいいと判断したからだ。 「身辺調査?」 陸の話を聞き、さすがの美里も目を丸くしている。 「本当に調べられたの?私達のこと」 「ああ、どうもそうらしい」
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