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「それにしても、美里が辞めるなんてよっぽどだろ?何があったんだ?」
相変わらず言いにくそうにしている美里に、陸は問い掛けた。
「大体、辞めれられるのか?お前の場合、ただの退職じゃないだろ、取締役なんだから…」
「うん…退任になるわ」
「だろ?簡単な話じゃないよな」
美里がゆっくりと軽く頷く。
「もちろん、退任したからと言って遊んでるつもりはないわ。すぐにでも、仕事はするつもりだけど…」
「そんな事はどうでもいいよ」
陸が遮った。
「お前の事は俺が食わせるから、別に専業主婦になったって構わない」
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