episode1

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再び陸に問われた美里が、俯いて口ごもる。 「ごめんなさい…まだ上手く話せない」 「そうか…」 陸が頷いた。 「話したくなったら話せばいいよ」 「うん…本当にごめんなさい」 「謝る必要はないって。余程の事なんだって分かるから。それに、どうするか決めるのは美里なんだしな」 そう言いながらも、陸は若干の寂しさを感じた。 当然の事だが、いつも陸は、美里の仕事に関して一切口出しをしない。 美里の立場を考えれば当たり前の事だからだ。 しかし、そこまで美里が悩み、考えている事を陸は知らなかったのだ。
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