episode1

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もちろん、普段から会社の話は互いによくしている。 だから陸も、美里の普段の状況は理解しているつもりだったのだ。 それが、自分の知らない所で、美里がそんなに悩んでいたとは。 「もう遅いし、お風呂入ってきたら?」 「え?あ、うん、そうだな」 美里に言われて、思考の止まった陸がゆっくりと立ち上がる。 本人がまだ話せないと言っているのだから、もうこれ以上はどうしようもない。 『まぁ、そのうち話してくれるだろ』 バスルームに向かいながら、陸は胸の中で軽く呟いた。
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