episode 2

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「だって啓太は特別だもの。元社員なんだし」 「陸だって元社員じゃないですか」 「あ、そうか…」 美里が再び笑う。 「だけど、やっぱり陸にはまだ言えないわ。どう話したらいいか分からないもん」 「大切な人だからこそ、話せない事ってありますからね」 「あんまり心配掛けたくないからね」 右手を挙げて店員を呼びながら、美里が言った。 「だけど、話さない方が余計に心配するんじゃないですか?美里さんが会社を辞めるかもなんて、あいつにとっては青天の霹靂でしょ?」 「うん、かなりビックリしてた」
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