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「そうは言ってもなぁ…。俺の退任は避けられないんだし」
「他に方法はないんですか?お父様の会社とうちの会社、両方を兼任するとか」
「それは無理だ。事実上、俺は九州に行ったっきりになっちまうし。うちの会社の規模を考えたら、遠隔で経営するのは厳しいだろ」
「そこは私も頑張りますから…」
「いや、駄目だ。親父の状況を考えても、俺はあっちに集中したい」
「そんなの、社長の勝手じゃないですか。もうちょっと私達の事を考えてくださいよ」
「考えてるさ。考えてるから、言ってるんだ」
結局、二人で夜遅くまで話し合ったが結論は出ず、後日また相談しようと言う事になったのだった。
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