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「関係あるよ」
美里の言葉を陸が遮った。
「男は、仕事上は年上に見えた方がいいんだって」
「俺もそう思いますね」
啓太が同意する。
「特に陸は、見た目がいいからこそ仕事がやりにくいっていうのあるでしょうし」
「それはそうだけど…」
美里が言った。
「陸がカッコイイのは今に始まったわけじゃないんだから、関係ないでしょ」
「うわ、またサラっとノロけましたね」
「ノロけたわけじゃないわよ」
大笑いしている啓太を、美里が軽く睨んだ。
「見た目がいいとか悪いとか、年下に見られるとか見られないとか、そういうのに影響されるような仕事はしてないでしょって意味よ」
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