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「…つまり実力で勝負しろって事ですか？」
「そうよ」
「相変わらず厳しいですね～」
啓太が陸に向き直った。
「お前も大変だな、厳しい嫁さんで」
「今に始まった事じゃないんで、大丈夫ですよ」
「あはは、言えてる」
「何よ、失礼ね、あんた達は」
笑い転げる陸と啓太に、美里が憮然とした表情を向けた。
「だって美里さん、今だに上司っぽいんだもん」
「そういうんじゃないわよ、私はただ…」
「そうやってすぐムキになるところも変わりませんねぇ」
久しぶりに二人に会ったのが余程嬉しいのか、啓太の軽口は止まらない。
「陸の為にも、もうちょっと可愛くならないとダメですよ」
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