episode 2

19/52
前へ
/153ページ
次へ
「美里は可愛いですよ」 陸が真顔で言った。 「確かにキツイことばっかり言いますけど、俺は可愛くてたまりません」 「うわ、まいったな、こりゃ」 啓太が大きくのけ反った。 「二人して堂々とノロけやがって…まったく、いつまでラブラブなんだよ」 「そんなの、ずっとに決まってるじゃないですか」 「そうよ、当たり前じゃない」 二人の言葉に、啓太の顔が思わず赤くなる。 「まったくもう、聞いてる方が恥ずかしいよ」 「何よ、素直になれって言ったのは啓太じゃない」 「確かに言いましたけど…」 啓太が自分の頬を手で押さえながら言った。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2463人が本棚に入れています
本棚に追加