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「こんなにハッキリ言われると、恥ずかしい」
「馬鹿じゃないの、あんた」
美里の悪態に笑いながら、啓太が感心したような視線を陸に向けた。
「お前、本当に大した男だな」
「え？なんでですか？」
「だって、この美里さんに、ここまで言わせるなんてさ。ホントにすげぇ奴だよ」
「そうですかねぇ…」
陸は不思議そうな顔をしている。
「俺にとっては、ごく普通の事なんですけど」
「だからそれが凄いんだってば」
啓太が、陸と美里の顔を交互に見る。
「大体、陸もこんな事を平気で言う奴だとは思わなかったし…」
「そんな事ないですって。啓太さん、一体、俺のことどんな奴だと思ってるんですか」
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