episode 2

21/52
前へ
/153ページ
次へ
「うーん…俺様でクールで、女に冷たいって感じかな」 「酷いなぁ…」 陸が眉をひそめると、その顔を見て美里が大きく笑った。 「“俺様”っていうのは当たってるじゃない」 「げ、美里までそんなことを…」 「ほら、やっぱり奥さんは分かってるんだよ」 美里の同意を受け、啓太がしたり顔で言った。 「お前は、絶対に甘いキャラじゃないね。大体、家事とか手伝ってんのか?」 「た、たまには…」 「嘘つけ!でしょ?美里さん」 啓太の問いに、美里が軽く頷いた。 「ほら見ろ。忙しい美里さんに、全部任せっきりなんだろ」 「それは…美里がやらなくていいって言うから…」
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2463人が本棚に入れています
本棚に追加