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『はじめまして。この度は当院に足を運んで下さりありがとうございます。大川さんを担当させていただく三橋と言います。よろしくお願いします。』
三橋先生は、さっき知った事など忘れてしまったかのように彼女に接した。
『よろしくお願いします。一刻も早く戻らなきゃならないんです。』
『戻らないと言いますと…』
『早くしないといけないんです。完璧に戻らないと』
また彼女が言葉を遮る。
『すみません、大川さん。お話が良く読みとれないので詳しく話して頂けないでしょうか?』
女慣れしている三橋先生も少し戸惑っているのが分かった。
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