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…一か月前…
その日、大阪の街は雨が降っていた。
二年間付き合っていた奴に
戎橋で別れを告げられた。
ホンマに好きやった。
そいつの為に人生を捧げてもいいって思っていた。
『博貴…ごめん…好きな人が出来た』
そう告げられ、俺はフラれた。
ホンマにそれだけ…
アイツはそれだけの言葉を残して俺に背を向けた
このまま川に飛び込もうかと思った。
…死のうかな…
そう考えていた時、
黄「何、死にそうな顔してるん自分。」
ドキリとした。
死のうかなと考えいたと同時に声をかけられた。
俺は声のする方に顔を向けた。
そこには、
黒髪でタレ目…泣き黒子がめっちゃ印象的なあぶない組合系の男が立っていた。
黄「お前…『ロマネスク』の内博貴やろ?」
初対面のコワ面の人間に、
自分の働いとるbarと名前を言い当てられ、動揺と緊張が走る。
…警察?イヤ、俺は何も悪い事なんてしてない。
…やくざ?借金?
…思い当たる節が全くない。
なんでこいつは俺の事を知っているんや…っ??
∞
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