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黄「で…だ。博貴に…いきなりやけどお願いがあるんやけど」
喫茶店に入って、
軽く二時間は過ぎていた。
お互いの仕事、恋愛…プライベートいろいろ時間を忘れてしまう程話した。
互いの距離はみるみる内に縮まっていた。
初めて話するのに
不思議なもんや…
そして、同時に懐かしい気持ちにもなっていた。
なんなんやろ、この感じ。
黄「博貴?」
桃「…ごめん!ぼぉとしとったわ!何?亮ちゃん?」
黄「博貴さ…ウチの店で働く気はない?」
桃「俺が?」
黄「博貴がいれば、きっと楽しくなるはずなんや!俺も皆も」
亮ちゃんは、
どれだけ今の職場が楽しいかという事を語り出した。
その目はホンマにキラキラしてて子供みたいやった。
桃「行きたい…働きたいわ!!雇って!」
黄「じゃ、今から行こうか」
と席を立つ、そんな亮ちゃんを見ながら慌てる俺、
桃「今から!?」
黄「善は急げ!金は天下の廻り物いうやろ!」
桃「金はちゃうやろ!」
その日…俺は『ロマネスク』を辞めて、
『L'a eight』
の従業員になった。
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