プロローグ 正しい勇者様の凱旋のしかた

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「ちょ…………国家予算6年分て………しかも領地10分の1譲渡て………」 なにやらバカ国王はあまりの要求のスケールのでかさに思考回路がショートしっぱなし。 暫くしてようやく我に返った現国王はできるだけ威厳を保とうと、勇者に向かい合って言い放つ。 「済まぬがそれは無理だ。いくらなんでも魔王討伐でそんなに報酬はだせn…………」 「なんだとゴルァ!? てめぇ勇者舐めてんのか!? ぁあ!!?」 いきなり豹変した勇者の態度にその場に居たもの全員言葉を無くした。 現国王がビビっているのを良い事に更に追い討ちをかける。 「てめぇなぁ、おれがここまで至るのにどんだけ苦労したのかわかってんだろうな? なにが悲しくて物心ついた時から賢者て名乗るイミフなクソジジイにシゴかれにゃなんねぇんだよ! 今の俺様はこの場にいる全員皆殺しどころかこの国滅ぼせんだぜぇ? もうちっと考えて喋んなぁ!」
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