プロローグ 正しい勇者様の凱旋のしかた

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こ、ここまで柄が悪い………ていうか極悪な勇者は初めて見た。 てか勇者ってみんなこうなのか? 私はてっきり正義感の強い、優しさと頼もしさの融合したのが勇者かと思っていた。 寧ろ、この国を簡単に滅ぼせるって魔王より酷いじゃん。 「それともあれかぁ? 世界滅びるっつー一大事って時にてめぇの懐が大切なんかぁ? サイッテーだなぁ! 国王ってのは国民の鏡じゃねぇのか? てめぇがそんなじゃ国の器が知れっぞ?」 ここまで来れば立派なカツアゲだ。 国相手にここまでカツアゲできるなんてコイツ……勇者様だけだろう。 取り敢えず前言撤回させてもらう。コイツは酷い。 「うぅ…………話と違うじゃないか…………」 あーあ、ボケ現国………現国王泣いてしまったよ。
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