デイジーランド

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しばらくして申し訳なさそうによしとは話はじめた 『この間から思ってたんだけどなんか俺みゆきのことが好きなのかもしれない』 突然の告白に私は挙動不振になってしまった. 『えっ?ちょっ,かもしれないって何よ?』 『なんか小学生の頃夏の始めに出会ったじゃん?そこから10年もたって夏の思い出にはお前がいつもいる.せみの声を聞くたびにみゆきを思い出すんだ.それが恋なのかはまだわからないんだ』 『せみの声…』 私にも確信があった そうあの胸の高なりはこの事だったのだ せみの声を聞くたびに無意識によしとが私の中に入ってくるのをかんじていた 『だから…だからたしかめたいんだ みゆきさえよければ付き合ってほしい こんな告白意味わからないといわれたらそれまでだけど』 『いいよ…』 その言葉を聞き取るよりさきにくちが先に動いていた 『……うれしい じゃこれからはアベックだな』とよしとは笑いながら答えた 『アベックなんてもう死語だよ』 私も自然と笑みがこぼれた これでいいのだ これが自然にみをまかせるということなんだ 私の恋はその時確信に変わった
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