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かっこいいけどみんながみんな、悪役の顔なんだ!それも雑魚じゃない、幹部クラスの悪い奴。
偉そうな悪役商会の皆さんは、何やら話している様に見えるが、声までは分からない。
ん?
もう一人、後ろに誰かいる?
自由自在な俺の視点は、テラスの奥にいるもう一人をズームアップ。
それはすらりとした女の子だった。
おー、この子は正義の味方の顔だ。
鎧を着込んでいても分かる、フィギュアスケートの選手みたいな鍛えられたしなやかな体つき。手も脚も長くて人形みたいだ。
ショートボブの黒髪も良く似合う。
そんな彼女、ハアハアと肩で息をしてる。上気した頬がまたかわいい。
駆け付けたばかりなのかな?
他と違う印象の彼女を、夢の中なのを良い事に、ちょっと見つめ過ぎたかもしれない。
いやその、正直、にょっきり伸びたモデルみたいな脚に、見惚れていなかったとは言わないけど。
『……!!』
突然、彼女が、驚いた目で俺を見た。
目が合った。
そして……!
『ん!?』
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