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ハチャメチャが押し寄せて来る……
泣いてる場合じゃない!
えっ?そうなの!?って……
『ファッ!?』
その日、目が醒めてまず最初に。
俺……浜谷憂希は小さく絶叫しました。
聞こえて来たのは有名なアニソン。
親父は昔バンドマンで、母さんは歌手を目指してたんだって。
だからうちには二人のコレクションである古いCDやレコードが大量にあって、毎日何かの歌が流れてるんだけどさ、朝からアニソンはどうなんだアニソンは。
いや、元気は出そうだけど。
でも、俺が叫んでしまったのはウイガッタパワーのせいじゃないんだ。
うん。これはヤバいかも……
いや、絶対ヤバい!
もしかしたらこうなるのかなって予想はしてたけど。逆に明日になったら消えてる様な気もしてた。甘かった。
ど、どうしよう!?
『憂希~!?ご飯だよ~!』
かーちゃんうるせー!学校行ってる場合じゃねー……
い、いや!もうこの際だ!どうせ隠せるもんじゃないし。
顔を洗って、制服に着替えて。
ちょっとびくびくしながら朝食のテーブルにつく。
そしたらおはようさえそこそこに、母さんが言うんだよ。
『ねえ憂希!』
びくっ。
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