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『昨日買った卵に双子が四つも入ってたのよ!何かの前触れかもしれない……』
い、嫌な事言うなあ。
父さんはと言えば。
『……しまった……
バス☆ドラの連続アクセスで貰えるウルトラレアカード、GETできんかった……
憂希、譲ってくれんか?』
だと。もうあんまりやってねーし。
そんな感じでいつもの感じの朝食。
双子……黄身が二つ入っていた卵で作った目玉焼きは、別に普通の味だった。
父さんはレアカードレアカードと呟きながら、気持ち悪そうに食べていた。
……どうやら気付かれてないぞ。
良かった……いや、良かったのか?
俺がキミョーな現象?に、気付いたのはつい三日ほど前。誰にも話してないし、誰かに『それ何だよ!?』とか聞かれた事もない。
そして今日。
多分これが完全体だろう的な感じになっても、どうやら他人には見えないらしい。
いくら両親共にドのつく天然でも、これが見えたら突っ込まずにはいられないはずだし。
『今朝は元気ないね?男の子なら、ラーメン六杯くらい食べたらいいのに』
そんなに食えるかよw
どんだけ元気なんだよ。
『それとあんた、最笑ちゃんは元気にしてるの?』
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