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嫌な予感は大爆発中だが、仕方ないので紹介しておこう。
担任の秋場先生。
確か30歳過ぎだけどちょっと若く見える。芸能関係の話題に詳しくて、授業がすぐに脱線する……
『みんな、おはよう。
…………申し訳ないが、俺は家庭の事情で帰る。自習しておいてくれ』
バタバタバタ……
頭の中に顔文字が出た。
\(^o^)/オワタ うん、こんなやつ。
何だ家庭の事情って……先生独身だろ!?
それでも公務員かよ?
しかし、この先生が職場放棄するという怪現象にも、一瞬反応しただけでそれぞれ葬式状態にもどるクラスメイト達。
はあ……
なんなんだ今日は!?
双子の目玉焼きの呪いかよ!?
ちらっと頭上を確認する。
やっぱり穴が口を開けている。
今日は一体どうなってんだい?
まさかお前の仕業か?
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
放課後、絶対休むはずがない軽音部に行ってみたけど、最笑は……
いや、誰もいない。
最笑のケータイを色んな手段で鳴らしてみたけど反応はない。
あーあ。
帰宅部の俺はもう学校には用はないんだけど、なんか屋上に出たくなった。
今日は運動部のみんなさえいないじゃないか。どうなってんだ?
空っぽのグラウンドをぼんやりと眺めて。
あー、こっから本当に飛び降りたら。
気持ちいいのかなあ?
なーんて、屋上の角でフェンスに思いっきりもたれたら、だよ。
バキバキッ!!
『えっ!?』
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