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「このままじゃあ月山が……死ぬ?」
言われてる意味がわからず、戸惑う陽。
「あぁ、お前のせいでな」
紅い眼の陽は言った。
「お前、昼間あの交差点で能力を使ったろ?それが理由だ」
確かに陽は昼間、あの交差点で鬼と化し、その後力尽きて倒れた。
そしてその際、陽の頭に生えた真紅の角は砕けて消えてしまったのだ。
「お前の能力は空間に大きな衝撃を生むみたいだな。そして魑魅魍魎どもはそれを感知する……」
「なッ!?それってまさか……」
「そう、その衝撃を感じた奴らはその衝撃の出所に集まってきやがるんだよ」
紅い眼の陽が言った。
「この事を知っているのは俺だけだ。しかも今回は黒なんかとは、比べものにならねぇ奴らがくるだろうな」
くらべものにならねぇ奴ら、陽はそいつらの名前に心当たりがあった。
「……白」
「一応正解だが、それじゃ半分だな」
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