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『なぁ~哲也、今、何て言った? 耳が遠くて全然聞こえなかった♪もう一度言って!』
哲也は満面な笑みで裕也の耳元で《倉持結衣》の名前を気持ち悪いぐらいセクシーな声で囁いだ。
その時である、勢い良く教室のドアが開き、見た目は100%ゴリラで確実に体育の教師って分かる格好で、教卓に手を付いた…。そう、俺達の担任でもある、あだ名は通称ゴリがやってきた。
「みんな~!早く席に着け~!」
ゴリは至って普通に皆を席に着かせた。俺はというと哲也にさっきから何度も何度も同じ質問を問い掛けてた。
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