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「一体、何時まで寝てるの!早く起きなさい!学校遅れるよ!」
『……はぁ~い…。』
俺の名前は佐藤裕也(16)
至って普通の高校生
特技は¨歌¨
両親は俺が小学生の頃に交通事故で亡くし、すでに社会に出ていたお姉ちゃんと二人暮らし。
俺はこの事故がキッカケで歌を歌わなくなった……。
「早く起きなさいって言ってる
でしょ!!」
勢いよく部屋のドアを開け寝ている俺の布団を剥いだ。
『う~ん…、あと5分だけ…。』
「何時だと思ってんの!もうタケシ君、下で待ってるよ!!」
俺はサッ!と体を起こし目の前にある時計に目をやるとすでに朝の8時を回っていた。
『何でもっと早く起こしてくれないんだよ~!』
「朝からず~っと起こしてました!てか、そんな事どうでも良いから行きなさい!」
俺はすぐにスウェットからまだ真新しい制服に袖を通して歯を磨き、焼き上がったトーストを口に運び勢い良く玄関を飛び出して行った。
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