奇跡

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あんな初キス、忘れてやる。あんなのキスだなんて認めない。 絶対好きな人と初キスやり直してやる!  最近はやたらと頭痛に襲われます。 毎晩、頭痛に襲われ寝つきが悪く寝不足状態。今日はあんなことがあったせいかさらに頭痛がひどく眠れません。 深夜、一人で暗いリビングのソファーに座ってしました。 突然、眠っていて開くはずのないジェジュンの部屋のドアが開きました。 真っ暗のリビングを手探り状態でおどおどと出てきたのはジェジュンでした。 真っ直ぐキッチンに向かい電気をつけ、冷蔵庫を開けるジェジュン。 冷蔵庫からペットボトルの水を取り出しグラスに注いで水を一気飲みしていました。 部屋に戻ろうとした時私に気付きました。 「あれ?起きてたの?どうした?」 「頭が痛くて・・・。寝れないの。」 心配そうに私に近づき、ソファーに座りました。 「大丈夫?」 「・・・うん。」 ジェジュンは優しく頭を撫でてくれました。 なんだか気が抜けそうでした。いつもならドキドキして顔すら見れないのにほっとしていました。 人に優しく触れられると安心するんだと初めて気付いた感じでした。 「添い寝してあげようか?」 ニヤリと笑いを浮かべながら言うジェジュン。 優しかったジェジュンが突然「男」に見えました。 急に動機が激しくなり、ジェジュンから距離をおいて座りました。 「エッチ!変な事想像したでしょう?」 恥ずかしくて視線をそらて返事もしませんでした。 するとジェジュンは私にベッタリとくっついてきました。 「俺の添い寝は、これ・・・。」 左手を私の肩にかけ、私の頭を自分の肩によせるジェジュン。 肩によりかかった私の頭をまた優しく撫でました。
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