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「人に寄り添うと温かいでしょう?一番落ち着くんだよね。」
激しく脈を打っていた心臓が少しずつ落ち着いてきました。
ジェジュンの手に魔法がかかっているようで不思議と頭の痛みもだんだんなくなってきます。
すぐ横でジェジュンの吐息が静かに聞こえます。
人の温もり・・・。すごく久しぶり。こんなに温かい。心まで温かくなります。小さい赤ちゃんがお母さんの胸に抱かれ落ち着くのが分かった気がします。
「ほら、落ち着くでしょう?」
顔を少し上げるとキッチンからの光で微かに照らされ優しく微笑むジェジュンの横顔がありました。
この世にない美しい芸術品に見えました。
だんだん瞼が重くなりました。
深い、深い眠りに誘われます。
本当ならこのまま起きててジェジュンの体温をもっと感じていたい。でも瞼が言う事を利きません。誘われるがままに眠っていきます。
一瞬だけだけど、額に温かい感触を感じました。
きっとジェジュンは私の額に・・・。
あえて目をつぶったまま眠ったふりをしました・・・。
眩しい・・・。
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