奇跡

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「俺らのファンでしょう?」 鏡越しで私を見ながら質問するジェジュン。 「はい・・・。」 「どうやって入ってきたの?」 興味深々に聞くユチョン。 「それが・・・。分からないんです。何時間も待ってたのに、後から来た人達に押されて、結局スタッフに・・・。」 私はユノにぶつかるまでの過程を話しました。 不思議そうな表情をする5人。疑う目をしてました。 「嘘でしょう?記憶くらいあるでしょう!どんだけ前見てないんだよ。」 チャンミンは鋭い目つきをして質問攻めをしてきました。 ありのままを話した私ですが、鋭い目つきに動揺し、全身から血の気が引くような感覚を覚えました。 「本当です。信じてください。」 両手のこぶしに力が入りました。 5人は瞬きもせず私の目をじっと見つめました。 「・・・・・・。」 「・・・・・・。」 一瞬たりとも視線をそらさない5人。 信じて欲しいという気持ちとはうらはらに5人の視線が恥ずかしくて目をそらし、また下を向きました。 「本当に分からないの?」 少し腰を上げ、私にベッタリとくっついてくるユノ。 「はい。」 顔を上げ返事をすると、目と鼻の先くらいの近さにユノの顔がありました。 「うわっ!」 あまりの近さに驚き、後ろに倒れそうになりました。 「男の人苦手?」 ユチョンが私の左側に座りました。 「えっ?!」 左右にはさまれ、肩身が狭くなりました。 「うぶでしょ?」 「はぁ?!」 今度は上半身着替えを終えたジュンスが向かい合うようにソファーに座りました。
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